プレス用語,油圧,クランク,液圧,安全,種類,加工,金型,定義,装置等-JIS規格

 

主要構成要素,附属品2



T形溝とは、プレス機械の主要構成部品の一つで、スライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)、或いはボルスタ(ベッドに載せ金型を取り付ける定盤)に設けられたT形の溝のことです。金型を取り付けるために設けられている溝です。

アキュムレータとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、圧力容器の一種で、蓄積したエネルギーを一気に放出したり、圧力緩和装置として機能したりする蓄圧容器のことです。

インタロック式ガードとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス機械の制御装置に連動させて、プレス加工中には危険域に近づくことができないようにするガードのことです。インタロック式ガードは、作業者の安全を確保する目的でプレス機械に装備されます。

オーバーラン監視装置とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス加工時のスライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)のストロークにおいて、スライドが停止許容位置を越えたときに検出するもののことです。

カウンタバランサとは、プレス機械の主要構成部品の一つで、主に空気シリンダ式やスプリング式が一般的で、金型重量を含めたスライド可動体重量を吊り上げるための装置のことです。

カウンタバランスとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、液圧プレスで用いられるバルブ(弁)の一つです。カウンタバランスは、液圧プレスにおいてスライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)などの可動部分が脱落しないようにシリンダ(スライドの加圧に用いるもの)の排出回路に設けるバルブ(弁)のことです。

ガードとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、スライドを起動してプレス加工を行う際に、危険な区域に近づけないようにするための境界物のことです。関連装置としては、ガード式安全装置(スライドの作動時に危険域を防護板などで遮へいすることによって安全を図る装置)があります。何れも作業者の安全を確保する目的でプレス機械に装備されます。

ガード式安全装置とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス加工において、防護板などのガードによって作業者の安全を確保する安全装置のことです。ガード式安全装置は、スライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)の作動時に防護板などのガードが上昇又は下降して作動することにより、危険域を遮へいして安全を確保します。

キースイッチとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス機械の運転操作や調整をするため操作盤などに取り付けられているスイッチの一種です。キースイッチは、キーを使ってスイッチのオン・オフなどの切り替えができるようにしてあるスイッチのことです。

クランク角度表示計とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、機械プレス(スライドを機械式機構によって駆動するプレスの総称)において、スライドのストローク位置の表示計器のことです。クランク角度表示計は、スライドのストロークの位置を角度で表示できるようになっています。

シャンククランプとは、プレス機械の主要構成部品の一つで、スライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)に金型を取り付けるために金型のシャンクをクランプするための部品のことです。

スライドガイドとは、プレス機械の主要構成部品の一つで、ギブとも呼ばれ、スライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)の往復運動をしゅう動案内する部分のことです。

スライドノックアウト装置とは、プレス機械の主要構成部品の一つで、プレス加工成形品を突き落として上型から離す装置です。スライドノックアウト装置は、上部ノックアウト装置とも言われ、シリンダ式、カム式などの形式がありますが、スライドに設けられる装置です。

スライド平衡装置とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、液圧プレス(スライドを液圧によって駆動するプレス)において、スライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)の平衡運動を保持するための装置です。

スライド落下防止装置とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、液圧プレス(スライドを液圧によって駆動するプレス)において、プレス加工のストロークを停止した時にスライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)が自重により脱落しないようにした装置のことです。

ダイクッションとは、プレス機械の主要構成部品の一つで、プレス加工された成形品を下から突き上げる力を発生させる機能や、絞り加工のしわ押え用の反力を発生させる圧力保持機能を備える装置のことです。ダイクッションは、油圧式や空圧式などのタイプがありますが、構造としては、ベッドに内臓されるか又は下方に装備されて、金型とダイクッションパッド、ダイクッションピンが連携して作動します。

ダイクランパとは、プレス機械の構成部品の一つで、プレス加工を行うための金型をスライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)やボルスタ(ベッドに載せ金型を取り付ける定盤)に締付けて保護する装置のことです。

ダイリフタとは、プレス機械の構成部品の一つで、ボルスタ(ベッドに載せ金型を取り付ける定盤)の上から金型を浮き上がらせて、金型を交換するために備えられている部品のことです。

ノックアウトバーとは、プレス機械の主要構成部品の一つで、プレス加工された成形品を金型(上型)から離すためにスライド内に設けられている棒状の部品のことです。ノックアウトバーは、金型に挿入されるノックアウトピンと連携作動してプレス加工成形品を金型から分離します。

フートスイッチとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス機械の操作にかかわるスイッチの一種で、プレス加工を行うためにスライドを起動させるスイッチとして、足で踏むタイプの足踏みスイッチのことです。

ブレーキモニタとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、ブレーキ(ディスクブレーキ、バンドブレーキ、シューブレーキ、ドラムブレーキなど、スライドの運動を停止するために設ける制動機)の滑り状態を検出するための部品のことです。

ベッドノックアウト装置とは、プレス機械の主要構成部品の一つで、プレス加工された成形品を下から突き上げて金型(下型)から離すための装置のことです。ベッドノックアウト装置は、ベッドに内臓されていて、下部ノックアウトとも言われます。

ペダルとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス機械の操作にかかわる足踏みレバーの一種であり、プレス加工を行うためにスライドを起動させたり、或いは確動クラッチを作動させるための足踏みレバーのことです。

マイクロインチング装置とは、プレス機械の主要構成部品の一つで、スライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)を僅かずつ微速運転するための装置のことです。マイクロインチング装置は、複数段のギアで構成することにより、微少量微速度の運転が可能になります。

メインシリンダとは、プレス機械の構成部品の一つで、液圧プレス(スライドを液圧によって駆動するプレス)において、主にスライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)の加圧に用いられるシリンダのことです。

モーションモニタとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、ロータリカムスイッチ(スライド、フィーダなどのタイミングを得るための回転式スイッチ)の回転カム軸とスライドモーションとの同期を検出するための部品のことです。

ロータリカムスイッチとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、回転式のスイッチのことです。
ロータリカムスイッチは、スライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)やフィーダ(素材や加工品などをプレス機械に送り込む装置の総称)などのタイミングを得るために使われる回転式スイッチになります。

両手操作式安全装置とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、両手操作での押しボタン式などでスライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)の起動する装置のことです。両手操作式安全装置では、両手での起動操作の位置と作業点までの距離に、安全距離が保たれています。

両手起動ボタンとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス加工を行うためにスライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)を起動させるためのスイッチ一種で、両手で同時に操作する構造になっているスイッチのことです。

光線式安全装置とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、光線(光のスクリーン)を利用した安全装置のことです。光線式安全装置は、光線が遮断されるとそれを検知して作動しますが、その光線は他の安全装置と同様に、作業点までの安全距離が確保された位置に設置されます。

切替えスイッチとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス機械の運転操作や調整をするため操作盤などに取り付けられているスイッチの一種で、運転操作や行程などを選択して切替えのできるようにしてあるスイッチのことです。

制御盤とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス機械の作動を制御するために必要なもの(マグネット、スイッチ、リレー、タイマなど)をケース内に組み込んで配線してある盤のことです。

圧力調整リリーフ弁とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、液圧プレスで用いられるバルブ(弁)の一つです。圧力調整リリーフ弁は、液圧プレスにおいてプレス加圧能力を一定保持させたり、異常圧防止用などに用いられるバルブ(弁)のことです。

安全ブロックとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、スライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)の落下を防ぐための安全装置として機能させるブロックのことです。安全ブロックは、金型の上型と下型との間に挿入することでスライドの落下を防いで安全を確保します。

安全プラグとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、ショートプラグとも言われる安全スイッチのことです。安全プラグは抜き差しができる構造になっており、安全プラグによってスライドの運転操作回路を遮断することにより安全を確保します。

安全装置とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス加工時に作業者の安全を確保するために機能する安全装置の総称です。主な安全装置には、両手操作式安全装置、光線式安全装置、ガード式安全装置、手引式安全装置、手払い式安全装置、インタロック式ガードなどの安全装置があります。安全装置の定義としては危険又は危険要因を除去・低減する装置であるので、装置ではない安全のための防護カバーなどは安全装置には含まれません。

手引式安全装置とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス加工時にスライド下降動作と連動させて作業者の安全を確保する安全装置の一種です。手引式安全装置は、スライドと手首をワイヤ・ロープなどでつなぐことにより、スライドが下降する際には危険限界内から作業者の手が引き出されるように機能する安全装置です。

手払い式安全装置とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス加工時に作業者の安全を確保するための安全装置の一種です。手払い式安全装置は、スライドが下降する動作に連動して作業者の体の一部を払いのけることによって安全を図る装置です。スライドと手首とをワイヤなどで連結することによって、手が引き出されるタイプの安全装置(手引式安全装置という)もあります。

操作盤とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス機械の運転操作や調整をするために必要なもの(ボタンスイッチ、切替えスイッチ、計器及び表示灯など)を配列してある盤のことです。

満油弁とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、液圧プレスで用いられるバルブ(弁)の一つです。満油弁は、液圧プレスにおいてプレス動作におけるスライドの速度を速めるためのバルブです。

起動ボタンとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス加工を行うためにスライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)を起動させるためのスイッチのことです。起動ボタンは主に押しボタン式のスイッチで、運転ボタンとも言われます。

電磁弁とは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、電磁石の力で電気的にバルブ(弁)の開閉動作を行う弁(バルブ)のことです。電磁弁はプレス機械においては、液圧プレスの油圧回路やクラッチなどの空気圧回路に用いられ、スライドの制御などに利用されます。

非常停止ボタンとは、プレス機械の構成部品・装置の一つで、プレス機械の操作にかかわるスイッチの一種で、プレス加工中などの非常の場合に、スライド(金型を取り付けて往復運動をする部分)の運転を停止させることができるボタンスイッチのことです。